倉庫間補充

倉庫、小売店、製造施設など、複数のロケーションで事業を展開している場合、中央倉庫から在庫を補充することが必要になることがあります。 Odooは、ロケーションが中央流通センターから補充できるようにする ルート 設定を使用しており、倉庫間移動 を自動的に生成します。 Odoo 在庫 で、こうした転送を管理し、店舗の在庫数を維持することができます。

このガイドでは、2つの補充戦略を使用した倉庫間の転送方法について説明します:

  1. 受注生産 (MTO)

  2. 再オーダ規則

設定

両方の補充戦略の初期設定は同じです。まず、在庫アプリ ‣ 設定 ‣ 管理設定 に移動します。倉庫 セクションで、保管場所 を有効化します。次に、保存 をクリックして設定を適用します。

在庫設定で保管ロケーションを有効にします。

倉庫

中央倉庫と接続されている保管場所の管理設定を設定するには 在庫アプリ ‣ 設定 ‣ 倉庫 から行います。

重要

各中央倉庫およびその他のロケーションには、必ず独自の倉庫が必要です。例えば、各店舗はローカル倉庫とみなされます。

既存の倉庫を選択するか、または中央倉庫から補充される新しい倉庫を作成するには、新規作成 をクリックします。次に、倉庫に名前と 短縮名 を指定します。短縮名は、その倉庫の転送に表示されます。

倉庫設定 タブで、補充元 フィールドのロケーションを確認します。 中央倉庫の名前の隣にあるボックスにチェックを入れます。 複数の倉庫から再補充できる場合は、それらの倉庫のボックスにもチェックを入れます。 これで、Odooはどの倉庫からこの倉庫に補充できるかを知ることができます。

Example

店舗に商品を供給する中央倉庫は 中央倉庫 と呼ばれます。店舗の倉庫設定ページで、この倉庫が 補充元 フィールドに設定されます。

関連項目

倉庫

倉庫設定タブで、倉庫に別の倉庫を追加します。

プロダクトにルートを設定する

プロダクトを倉庫間で転送するためには、適切な設定が必要です。

在庫アプリ ‣ プロダクト ‣ プロダクト に行き、設定したいプロダクトを選択します。

在庫 タブでは、新しいルートが X: Yからプロダクトを供給する として ルート セクションに表示されます。ここで 'X' はプロダクトを受け取る店舗の倉庫、'Y' はプロダクトを発送する倉庫です。

X: Yからプロダクトを供給する チェックボックスにチェックを入れます。これは、受注生産 MTO ルートまたは再オーダ規則と併用して、プロダクトをある倉庫から別の倉庫に移動させることで在庫を補充することを目的としています。処理を継続するには、以下の専用セクションに進みます。

受注生産(MTO)

受注生産方式でプロダクトを補充するには、プロダクトフォームに移動し、受注生産(MTO)ルートがアーカイブ解除 されていることを確認します。そうすると、Inventory タブの ルート セクションに表示されます。

補充と 受注生産 MTO のルートが確認できたら、次のセクション 別の倉庫から補充する にジャンプします。

Example

倉庫名 店舗 で販売されるプロダクトは、中央倉庫 YourCompany から補充されます。 受注生産 MTO を使用して製品を補充するために、次のルートが選択されます。

  • 店舗: YourCompanyからプロダクトを供給

  • 受注補充 (MTO)

第2倉庫からプロダクトを補充するためのルート設定。

再オーダ規則

再オーダ規則を使用してプロダクトを補充するには、まず、プロダクトフォームの 在庫 タブで X: Y からプロダクトを供給する ルートが選択されていることを確認します。

次に、:guilabel:`再オーダ規則`スマートボタンをクリックして、再オーダ規則を作成し、補充を自動化します。

新規 をクリックして以下を設定します:

  • ロケーション: 小売店舗の在庫ロケーション。例えば、店舗/在庫 など。

  • ルート: X: Yからプロダクトを供給する

  • 最小数量最大数量 を設定し、在庫が設定した閾値を下回った場合に自動在庫転送をトリガします。

関連項目

再オーダ規則

Example

A 0/0 再オーダ規則 が作成され、ロケーション店舗/在庫 に、ルート店舗: YourCompanyから補充する に設定されます。

再オーダ規則の設定

倉庫から倉庫への補充

セットアップが完了したら、以下の方法のうちの1つを使用して補充をトリガします :

  • 別の倉庫から補充されるプロダクトのプロダクトフォームに移動します。

    プロダクトページの左上にある 補充 ボタンをクリックします。ポップアップウィンドウで、倉庫を小売店(例: 店舗) に設定し、確認 をクリックします。

    プロダクトフォームの補充ポップアップウィンドウ
  • 見積を作成し、その他情報 タブで 倉庫 を小売店 (例: 店舗) に設定します。プロダクトを販売すると、プロダクトの手持在庫数量が再オーダ規則で設定された最小数量を下回ります。

    店舗で見積を作成します。

トリガされると、Odooは2つの転送を作成します。1つは、店舗に必要なプロダクト全てを供給する中央の供給倉庫からの 配送オーダ で、もう1つは、店舗でのメイン倉庫からの 入荷 です。

移動中は、プロダクトは 物理ロケーション/倉庫間輸送 にあります。

Example

店舗でのプロダクトの販売オーダが作成されます。店舗でプロダクトを補充し、そこから出荷するために、Odooは中央倉庫の在庫である 倉庫/在庫 から店舗の倉庫 店舗/在庫 への配送オーダを生成します。プロダクトが倉庫間を移動している間、所在は 物理ロケーション/倉庫間輸送 となります。

最終的な配送オーダは、店舗から顧客の配送先住所へのものであり、このガイドのワークフローには関係ありません。

倉庫出荷から店舗への出荷