設計変更オーダ¶
設計変更指示 (ECO) を活用することで、プロダクトや 部品表 に対して行われた変更のバージョンを追跡・実施・元に戻すことができます。
設計変更オーダは以下の用法で作成することができます:
設計変更タイプで直接 作成する。
:ref:`設計変更タイプ' のEメールエイリアス <plm/eco/eco-type> に送信されたフィードバックから自動的に生成する。
設計変更オーダ作成¶
新しい設計変更オーダを作成するには、まず PLM アプリに移動します。次に、変更の進捗を追跡するために使用する設計変更オーダタイプを選択します。 設計変更オーダ ページで、左上の 新規 ボタンをクリックします。
注釈
設計変更オーダ は変更オーダを分類して整理します。これにより、新製品の導入、対象プロダクトの明細の更新、規制順守の履行など、従業員は自分の責任に関連する設計変更オーダだけを確認することができます。 から設計変更オーダタイプをクリックすると、このタイプの設計変更オーダのかんばんビューが開きます。
設計変更オーダの該当する項目に、以下の項目を記入して下さい:
説明 は改善の概要です。
タイプ: 設計変更オーダを整理するための設計変更オーダの種類を指定します。
適用対象 は、設計変更オーダによって 部品表 または プロダクトのみ が変更されるかどうかを決定します。
プロダクト は改良されるプロダクトを示します。
部品表 は変更された部品表を指定します。 プロダクト フィールドのプロダクトに既存の部品表がある場合、自動的に入力されます。 複数の部品表が存在する場合は、ドロップダウンメニューから該当するラジオオプションを選択します。
重要
部品表 オプションを使用するには、まず: guilabel:
プロダクト
を選択する必要があります。会社 フィールドは、複数会社データベースで使用されます。変更が特定の会社のプロダクトにのみ適用される場合は指定し、変更が全ての会社に適用される場合は空白のままにして下さい。
注釈
会社 は、複数の会社を使用する場合にのみ指定できます。複数会社 を参照してください。
担当 は、この設計変更オーダの担当者を表します。(オプション)
有効日 は、設計変更オーダがいつ有効になるかを指定します。なるべく早く を選択すると、承認されたユーザが 変更を適用 した時点で、設計変更オーダは生産用 部品表に適用されます。日付 を選択して特定の日付を設定した場合、その日付にのみ部品表が適用され、生産時の部品表のバージョン履歴を追跡しやすくなります。
タグ は設計変更オーダに割当てられ、優先順位付けや整理に使用されます。新しいタグを作成するには、フィールドにタグ名を入力し、ドロップダウンメニューから 作成 を選択します。(オプション)
設計変更オーダフォームに記入後、改訂を開始 ボタンをクリックして変更の実施を開始します。
改訂を開始 を押すことで、3つのアクションが起こります:
ドキュメント スマートボタンが表示され、部品表の関連ファイルが保存されます。
部品表のコピーは、設計変更オーダに新しく追加された 改訂 スマートボタンに保存されます。 次のバージョン番号 (例:
V2
、V3
、...) も割当てられ、部品表の全てのバージョンを追跡できるようにします。設計変更オーダ タイプ のステータスは、設計変更オーダの右上隅に表示されます。
注釈
改訂 スマートボタンは、適用対象 フィールドで 部品表 ラジオボタンが選択され、改訂を開始 ボタンが押された場合にのみ利用できます。

構成品を変更する¶
部品表の構成品を変更するには、設計変更オーダの 改訂 スマートボタンをクリックして、部品表の新しいバージョンにアクセスします。 Odooでは、テスト用の部品表に大きな アーカイブ済 タグを付けることで、本番用ではない部品表を現在のバージョンと区別しています。
Example
プロダクトの設計変更オーダである[D_0045 スツール]の 改訂を開始 ボタンをクリックした後、改訂 スマートボタンをクリックしてプロダクトの部品表を変更します。 そうすると、大きな赤い アーカイブ済 フラグが付けられたアーカイブされた部品表が開きます。

新しい部品表で、構成品 タブで、既存の構成品の 数量 を変更し、明細追加 ボタンを使用して新しい構成品を追加し、🗑️ (ゴミ箱) アイコンで構成品を払出します。
Example
キーボードの部品表バージョン2では、構成品の数量が削減され、追加の構成品として スタビライザー
が追加されています。

変更を比較する¶
改訂版の部品表を以前のバージョンと比較するには、次のいずれかの方法で、その部品表の設計変更オーダに移動します:
改訂された部品表から、左上隅にあるパンくずリストの設計変更オーダ名 (例:
ECO005: 改善...
) をクリックします。PLM概要 から、部品表更新 かんばんカードにある 設計変更 ボタンをクリックします。該当する設計変更オーダのかんばんカードをクリックして開きます。
設計変更オーダフォームでは、新しい BOMの変更 タブに、現在の部品表と新しいバージョンとの違いが表示されます。
青文字は、改訂された部品表に追加された新規構成品で、生産部品表には含まれていないものを示します。黒文字は、両方の部品表に共通する更新を示し、赤文字は、改訂された部品表から払出された構成品を示します。
変更とテストは改訂された部品表にカプセル化され、現在プロダクトで使用されている部品表には影響を与えません。つまり、変更が適用される まで本番環境には反映されないということです。
Example
設計変更オーダの 部品表変更 タブで、現在の部品表と変更後の部品表の相違点の概要を確認できます。

工程を変更する¶
部品表の作業工程を変更するには、設計変更内の:guilabel:改訂
スマートボタンをクリックして、アーカイブされた新しい部品表バージョンにアクセスします。
新しい部品表バージョンでは、工程 タブに切り替えて部品表の工程を表示および編集します。変更を加えるには、各工程を選択し、対応する 開く: 工程 ポップアップウィンドウを開きます。
注釈
工程 タブはデフォルトでは利用できません。有効にするには、 に移動し、作業オーダ ボックスにチェックを入れます。
ポップアップウィンドウ 開く: 工程 内の任意のフィールドを変更し、完了したら 保存 をクリックします。
明細追加 ボタンをクリックして新しい工程を作成し、工程のアーカイブ ボタンをクリックして新しい工程を払出します。
変更を比較する¶
改訂されたオペレーションを以前のバージョンと比較するには、次のいずれかの方法で部品表の設計変更オーダに移動します:
改訂された部品表から、左上隅にあるパンくずリストの設計変更オーダ名 (例:
ECO005: 改善...
) をクリックします。PLM概要 から、設計変更オーダタイプのカードを選択し、かんばんビューから正しい設計変更オーダを選択します。
設計変更オーダフォームに、新しい 工程変更 タブが追加され、現在の生産部品表と新しいバージョンの間の相違が表示されます。
青字は、改訂された部品表に追加されたが、プロダクト部品表にはまだ存在しない新しい工程を示しています。黒字は、両方の部品表に共通する更新を示し、赤字は、改訂された部品表から削除された工程を示しています。
設計変更オーダの部品表への変更は、プロダクトで使用される部品表には影響しません。つまり、変更が適用される まで本番環境には反映されないということです。
工程の変更 タブの表の列の下にある詳細の各行には、以下の情報が反映されます。
工程: 変更された工程の名称。
ステップ: 工程に詳細な指示が含まれている場合に表示される品質検査ポイントを指定します。
注釈
指示を確認するには、部品表の 工程 タブの作業明細をクリックします。次に、 開く: 工程 ポップアップウィンドウで、上部に表示されている 指示 スマートボタンを探します。
Example
組立
工程 には、それを完了するための10の詳しい 指示 が含まれています。

:guilabel:`ステップタイプ`では、工程の指示をさらに詳しく説明するために、品質管理のタイプを詳しく説明しています。
タイプ は、修正された部品表がプロダクト部品表とどのように異なるかを指定するために、色付きテキストに対応します。工程タイプの変更は、追加、削除、または 更新 が可能です。
作業区 は、工程が実行される作業区を指定します。
手動所要時間の変更 とは、 開く: 工程 ポップアップウィンドウ内の デフォルト所要時間 フィールドを変更することを指します。このフィールドでは、その作業の完了にかかる想定時間を設定します。
Example
工程変更 タブでは、プロダクト部品表と設計変更オーダの部品表を比較します。
修正された部品表では、作業区 組み立てライン 1 ` に新しい `組立
という新しい 工程 が追加されています。 また、 手動所要時間の変更 により、工程の予想所要時間は`20.00` 分と指定されています。
組立
工程を補完するために、2つの品質検査ポイント指示が追加されます。
最初は ステップ
QCP00039
で、ステップタイプ は部品の 生産登録 です。2つ目の ステップ は
QCP00034
で、組み立てに関する追加の指示を提供する 指示 タイプの ステップタイプ です。

変更を適用¶
変更内容を確認した後、設計変更オーダを 検証ステージ に移動します。これらは、変更後の変更を本番部品表に適用する前に承認が必要なステージです。
承認者が変更を承諾すると、 変更を適用 ボタンが利用可能になります。 このボタンをクリックすると、設計変更オーダが自動的に終了ステージに仕訳されます。 変更が適用され、元の製造部品表がアーカイブされ、変更された部品表が新しい製造部品表になります。
変更を確認する¶
変更が反映されていることを確認するには、先ほど 変更を適用 ボタンを押した設計変更オーダから、 改訂 スマートボタンをクリックして、変更後の部品表に戻ります。
修正された部品表では、大きな赤い アーカイブ済 フラグが削除されています。
変更をさらに確認するには、
に移動してプロダクトを選択し、製造用部品表を確認します。次に、プロダクトフォーム上で 部品表 スマートボタンをクリックし、リストから BoM を選択します。部品表の その他 タブでは、改訂 フィールドが、最新の設計変更オーダの 改訂 スマートボタンに表示されているバージョン番号に一致するように更新されます。
Example
設計変更オーダの適用後、キーボード の現在のキーボード部品表のバージョンを、その他`タブで確認します。ここで、:guilabel:`バージョン の番号は 2
に更新され、設計変更オーダの 改訂 スマートボタンに表示されている V2
と一致しています。

変更を表示する¶
提案された変更を確認するには、# 技術変更 ボタンは、作成された作業手順の変更数を表します。
に移動します。部品表更新の設計変更オーダタイプカード内にある# 設計変更 ボタンをクリックすると、設計変更オーダタイプのかんばんビューが開きます。提案を表示するには、新規
ステージの設計変更オーダを選択してください。
設計変更オーダで、工程変更 タブで変更を提案する概要を確認します。 改訂 スマートボタンをクリックして改訂された部品表に移動し、変更を提案する詳細を確認します。
Example
作業員は、プロダクト キーボード
の MO WH/MO/00010
の スイッチの組み立て
オペレーションに、構成品の破損チェックのステップを追加して、破損の有無を再度確認することを提案しました。
次に、この 部品表変更
に移動すると、作成されたこの設計変更オーダを確認できます。
担当者 フィールドは、提案を行った作業員に割当てられるため、部品表の改訂を行う従業員が、変更を提案した担当者にさらに詳しい説明を問い合わせることができます。

改訂した部品表で、オペレーション タブに切り替え、 (指示を表示) アイコンを選択します。これにより、オペレーションを実行するための:guilabel:ステップ
リストが開き、最新の指示は 新しいステップの提案:
というタイトルで、その後にユーザが入力したタイトルが続きます。変更内容の提案を確認するには、該当する明細をクリックします。

品質検査ポイント¶
重要
品質検査ポイントを設定するには doc:品質 <../../quality>
アプリが必要です。
品質検査ポイント フォームでは、作業員に詳細な作業手順を指示するために、以下のフォームフィールドが正確に記入されていることを確認して下さい。
タイトル: 新しい作業手順の簡潔な説明を記載したタイトルに変更します。
検査単位: ドロップダウンメニューを使用して、この作業手順が プロダクト 全体に広く適用されるのか、この 工程 のみ に特に適用されるのか、あるいはプロダクトの特定の 数量 に適用されるのかを決定します。
タイプ: 検査ポイントの種類を分類します。ドロップダウンメニューから Instructions を選択して、作業者向けの作業手順を詳細に説明します。作業者から入力を受け取るには、写真を撮る、消費済材料を登録、ラベル印刷、またはその他の 品質検査オプション を選択します。
関連項目
品質検査ポイントを設定したら、パンくずを使用して ステップ リストに戻ります。最後に、最後の品質管理明細を、指示を適用するのオーダにドラッグします。
Example
Drag and reorder the Check for broken switches
instruction, by clicking and dragging its
(draggable) icon to move it from the bottom to the second
position.
