作業区の停止¶
Odoo では、作業区は特定の場所で製造作業を行うために使用されます。しかし、何らかの理由で作業区が使用できない場合、その作業区が再び稼働可能になるまで、作業オーダはその作業区で滞留し始めます。
そのため、Odooでは作業区を非稼働状態にする必要があり、新しい作業オーダは稼働中の代替作業区にルートされることになります。 Odooの 休暇(Time Off) アプリを使用すると、作業区を一定期間非稼働状態に指定することができます。 これにより、影響を受ける作業区が再び稼働可能になるまで、製造工程を継続することができます。
設定¶
作業区が利用不可として指定される前に、Odooプラットフォームが適切に設定されている必要があります。まず、開発者モード を有効にする必要があります。これにより、休暇(Time Off) スマートボタンが各作業区の 作業時間 ページに表示されるようになります。
次に、休暇(Time Off) アプリをインストールします。これは、従業員や作業区を含むOdoo内の全てのリソースの休暇・休止管理に使用するアプリです。
これを行うには、休暇 アプリのカードのみがページに表示されるはずです。カード上の インストール ボタンをクリックしてアプリをインストールします。
を検索します。最後のステップは、作業区を正しく設定することです。このワークフローでは、少なくとも2つの作業区が必要です: 一方は使用不可に設定され、もう一方は、その作業区が受け取れない作業指示を代わりに受け取るための作業区です。もし2つ目の作業区が設定されていない場合、Odooは作業指示を使用不可の作業区から他へ振り分けることができず、作業指示がその作業区に滞留したままになります。
作業区を作成するには、
に移動します。関連項目
作業区の作成に関する詳細なガイドについては、作業区 のドキュメントを参照して下さい。
両方の作業区に同じ設備が 設備 タブにリストされていることを確認して下さい。これにより、一方の作業区で実施される工程がもう一方でも実施できることが保証されます。
利用できない作業区を選択し、:guilabel:`代替作業区`ドロップダウンメニューから2番目の作業区を選択します。これにより、Odooは、何らかの理由で最初の作業区が利用できない場合、作業オーダを2番目の作業区に送信することが可能になります。

作業区に休暇(休止期間)を追加する¶
設定が完了すると、作業区に対して休暇(休止期間)を割り当てることができるようになります。まず、稼働時間`ドロップダウンメニューの右側にある :icon:oi-arrow-right :guilabel:`(内部リンク) ボタンをクリックして、その作業区に設定されている稼働時間のページを開きます。
に移動し、対象となる作業区を選択します。次に、
稼働時間ページには、作業区の標準稼働時間が表示されます。開発者モードを有効化すると、ページの上部にスマートボタン 休止 が表示されます。このボタンをクリックすると、リソース休止 ページが開きます。
このページで、新規 をクリックして、新しい休止エントリを作成します。タイムオフフォームでは、作業区の休止 理由 (例: 設備故障、保守作業など) を :guilabel:理由 に入力し、影響を受ける作業区を リソース として選択します。次に、作業区終了日が使用不可となる期間を指定するために、開始日 と 終了日 を選択します。

代替作業区計画¶
作業区が指定された休止期間中にある場合、そこに送られた作業オーダは、計画 ボタンを使用することで、自動的に代替の作業区へ割り当てることができます。
まず、新しい製造オーダ(MO)を作成します。確認 をクリックして製造オーダを確認します。
を指定します。製造オーダを確認し、作業オーダ タブを選択します。 デフォルトでは、利用できない作業区は 作業区 列で指定されています。 ページの左上には 計画 ボタンもあります。
計画 をクリックすると、作業オーダ タブの 作業区 列にリストされた作業区が自動的に代替作業区に変更されます。

計画 をクリックする前は、作業オーダは メイン組立ライン でスケジュールされます。¶

計画 をクリックすると、作業オーダが 代替組立ライン で再スケジュールされます。¶
利用できない作業区の休止期間が終了すると、Odooは作業区が再び利用可能になったことを認識します。この時点で、最初の作業区がフル稼働していない限り、計画 ボタンをクリックしても作業オーダは代替作業区にルートされません。