副産品

特定のプロダクトを製造する際には、完成品以外に余剰材料が残ることがよくあります。 これらの材料は、副産品 といいます。 製造時に発生する副産品をプロダクトの部品表(BoM)で指定することで、Odooが副産品の手持数量を追跡します。

Example

ロッキングチェア を製造するには、10本の木材が必要です。製造時には、ロッキングチェアに加えて5本の 端材 が生成されます。Odooは、ロッキングチェアの部品表で端材を副産品として指定することで、端材の手持在庫数とロッキングチェアの生産数量を追跡します。

設定

プロダクトの部品表で副産品を指定するには、副産品 設定を有効にする必要があります。 これを行うには、製造アプリ ‣ 設定 ‣ 管理設定 に移動し、工程 見出しの下にある 副産品 チェックボックスをオンにします。 その後、保存 をクリックして変更を適用します。

製造アプリの設定ページにある「副産品」の設定

副産品 管理設定を有効にすると、プロダクト部品表に 副産品 タブが表示されます。

副産品を部品表に追加する

副産品を部品表に追加するには、製造アプリ ‣ プロダクト ‣ 部品表 に移動し、部品表を選択します。

部品表で、副産品 タブを選択します。明細追加 をクリックし、副産品`ドロップダウンフィールドで副産品を選択します。:guilabel:`数量 フィールドに、製造時に生産される副産品の数量を入力します。

製造オーダ(MO)の特定の作業中に副産品が生産される場合は、生産工程 フィールドで該当する作業を選択します。例えば、組立 作業中に廃棄木材の副産品が生産された場合は、生産工程 フィールドで該当する作業を選択します。

部品表の「副産品」タブに「廃木材」の副産品を設定しています。

副産品を製造する

製造オーダが完了し、完了 とマークされると、Odooは製造プロセス中に作成された副産品の数量を登録します。新しい製造オーダを作成するには、製造アプリ ‣ 工程 ‣ 製造オーダ に移動し、新規作成 をクリックします。

部品表 フィールドで、副産品が指定されている部品表を選択します。 そうすると、プロダクト フィールドに該当するプロダクトが自動入力されます。 確認 をクリックして製造オーダを確認します。

製造が完了したら、製造オーダの一番上にある 全て生産 ボタンをクリックします。 そうすると、副産品の生産数量とプロダクト数量が反映され、在庫数が更新されます。

製造オーダページの上部にある プロダクト移動 スマートボタンをクリックすると、構成品とプロダクトの移動を確認できます。 副産品はそれぞれ、 在庫移動 ページにリストされ、 移動元 列にはバーチャル生産ロケーションが、 移動先 列には副産品の保管場所が表示されます。

副産品のある製造オーダのプロダクト移動ページ