プロダクトバリアントの部品表の管理

Odooでは、同一のプロダクトの複数のバリエーションに対して、1つの部品表(BoM)を使用することができます。 バリエーションのあるプロダクトに対して統合された BoM を持つことで、複数の BoM を管理する必要がなくなり、時間を節約できます。

プロダクトバリアントを有効化する

プロダクトバリアント機能を有効化するには、在庫アプリ ‣ 設定 ‣ 管理設定 に移動し、プロダクト セクションまでスクロールダウンします。次に、チェックボックスをクリックして、バリアント オプションを有効にします。その後、保存 をクリックして設定を適用します。

プロダクトバリアントの設定についてさらに詳しくは プロダクトバリアント ドキュメントをご覧下さい。

在庫アプリの設定から "バリアント" を選択します。

カスタムプロダクト属性を作成する

プロダクトバリアント機能が有効化されたら、属性 ページでプロダクト属性を作成し編集します。

属性 ページは、在庫アプリ ‣ 設定 ‣ 管理設定 から 属性 ボタンをクリックするか、または 在庫アプリ ‣ 設定 ‣ 属性 をクリックすることでアクセスできます。

属性 ページに移動したら、既存の属性をクリックするか、作成 をクリックして新規に作成します。作成 をクリックすると、属性をカスタマイズするための新しい空白フォームが表示されます。既存の属性を変更する場合は、そのフォームで 編集 をクリックします。

属性名`を割当て、:guilabel:`カテゴリ フィールドのドロップダウンメニューからカテゴリを選択します。次に、表示タイプ および バリアント作成モード フィールドの横にあるオプションを選択します。希望するオプションを選択したら、属性値 タブの下にある 明細追加 をクリックして新しい値を追加します。

ちなみに

行には、カスタム値 チェックボックスがあります。このチェックボックスを選択すると、この値はカスタム値として認識され、顧客はプロダクトのカスタムバリアントをオーダする際に特別なカスタマイズリクエストを入力できるようになります。

Example

プロダクトのバリエーション属性の設定画面

必要な が全て追加されたら、保存 をクリックして新しい属性を保存します。

プロダクトフォームにプロダクトのバリエーションを追加する

作成した属性は、特定のプロダクトに対する特定のバリエーションに適用することができます。 プロダクトにバリエーションを追加するには、在庫アプリ ‣ プロダクト ‣ プロダクト の順にアクセスして、プロダクトフォームに移動します。 プロダクトに変更を加えるには、編集 をクリックします。 次に、バリエーション タブをクリックします。

属性 ヘッダーの下にある 明細追加 をクリックして新しい属性を追加し、ドロップダウンメニューから追加するものを選択します。

次に、 ヘッダーの下にあるドロップダウンメニューをクリックして、既存の値のリストから選択します。追加したい各値をクリックして追加し、プロダクトに追加するその他の属性についても同様の手順を繰り返します。

完了したら、保存 をクリックして変更を保存します。

プロダクトフォームのバリエーションタブに値と属性が表示されます。

ちなみに

BoM のプロダクトで、社内で製造される複数のバリエーションがあるものは、0,0の再オーダ規則 を設定するか、補充ルートを 受注生産(MTO) に設定する必要があります。

プロダクトのバリアントにBOMの構成品を適用する

次に、新しい BoM を作成します。または、製造アプリ ‣ プロダクト ‣ 部品表 に移動して、既存のものを編集します。次に、作成 をクリックして、新しい 部品表 フォームを開き、一から設定します。

プロダクトを BoM に追加するには、プロダクト フィールドのドロップダウンメニューをクリックし、希望するプロダクトを選択します。

次に、構成品 タブの 構成品 セクションにある 明細追加 をクリックし、ドロップダウンメニューから希望の構成品を選択して追加します。

数量 列と プロダクト単位 列で、必要な値を選択します。次に、バリアントに適用 列で必要な値を選択します。

注釈

バリアント の設定を 在庫 アプリケーションから有効化すると、BoM 上の特定のプロダクトバリエーションに構成品を割当てるための バリアントに適用 オプションが利用可能になります。バリアントに適用 フィールドがすぐに表示されない場合は、追加オプションメニュー(ヘッダー行の右側にある3つのドットのアイコン)から有効化して下さい。

追加オプションメニューの "バリアントに適用" オプション

各構成品は複数のバリアントに割当てることができます。 バリエーションが指定されていない構成品は、プロダクトのすべてのバリアントで使用されます。 オペレーションや副産品の設定においても、同様の原則が適用されます。

構成品割当てによってバリアント BoMs を定義する際には、 BoM のメインセクションにある プロダクトバリアント フィールドは空白のままにしておきます。 このフィールドは、1つのプロダクトバリアント専用の BoM を作成する場合のみに使用します。

BoM に希望する設定が全て完了したら、フォーム上部の 保存 をクリックして変更を保存します。

ちなみに

特定のバリアントのみに適用される構成品については、その構成品がどのオペレーションで消費されるべきかを選択します。 作業中に消費 列がすぐに表示されない場合は、追加オプションメニュー(ヘッダー行の右側にある3つのドットのアイコン)から有効化して下さい。

部品表プロダクトのバリアントの販売および製造

BoM プロダクトのバリアントを販売および製造し、オーダに応じて納品するには、販売アプリ ‣ 作成 に移動して、新しい見積書を作成します。

部品表プロダクトのバリアントを販売する

空の 見積 フォームに一度入力したら、顧客 フィールドの隣にあるドロップダウンをクリックして顧客を追加します。

次に、オーダ明細 タブで プロダクト追加 をクリックし、ドロップダウンメニューから先に作成したバリアント付き 部品表 プロダクトを選択します。 そうすると、プロダクト設定 ポップアップが表示されます。

ポップアップウィンドウから、製造するプロダクトの正しいバリアントを設定するために、希望する属性オプションをクリックします。次に、必要に応じて販売および製造する数量を変更するには、1 の隣にある緑色の + または - アイコンをクリックします。

バリアント属性を選択するためのプロダクト設定ポップアップ

全ての仕様を選択したら、追加 をクリックします。これにより、ポップアップが2つ目の 設定 ポップアップに変わり、以前に作成されている場合は、利用可能なオプションのプロダクトが表示されます。

準備ができたら、確認 をクリックしてポップアップを閉じます。

次に、保存`をクリックして全ての変更を保存し、:guilabel:`見積 フォームの上部にある 確認 をクリックして、新しい販売オーダ(SO)を作成して確認します。

部品表製品の製造バリアント

SO が確認されると、SO フォームの上部に 製造 スマートボタンが表示されます。製造 スマートボタンをクリックすると、製造オーダ 製造オーダ フォームが開きます。

このフォームの 構成品 タブには、選択したバリアントに適切な構成品がリスト表示されます。 また、バリアントによって異なる構成品がリスト表示されます。 必須またはオプションの オペレーション ステップを表示するには、作業オーダ タブをクリックします。

タブレットビューの作業オーダ画面に入るには、完了させたいオペレーションの行の右側にある タブレットアイコン をクリックします。

タブレットビューから、オペレーションの進行に合わせて :guilabel:完了とする` をクリックして、オペレーションステップを完了します。

あるいは、製造オーダフォームの上部にある 完了とする ボタンをクリックしてオーダを完了します。

部品表プロダクトのバリアントの製造オーダ

次に、ページ上部のパンくずリストから SO に戻ります。

プロダクトが製造されたら、配送 スマートボタンをクリックして、顧客にプロダクトを配送します。配送オーダ フォームから、検証済 をクリックし、適用 をクリックしてプロダクトを配送します。

販売を完了するには、ページ上部の パンくずリスト をクリックして SO に戻ります。次に、請求書作成 をクリックし、さらに 請求書作成 をクリックして、顧客にオーダの請求書を送ります。